4月4日に本学の札幌サテライトキャンパスで「平成21年度新任教員研修」が行われました。34名の新任教員が一堂に会し、本学の目標や教育体制、各学部の教育及び教員の活動を支える事務体制について説明を受けた後、「大学教育の方法をいかに変えなければいけないか」をテーマに、全学部の新任教員によるワークショップを実施。活発な意見交換が行われました。

チューターからディスカッションの進め方のレクチャーを受け、グループ作業がスタート。

サブテーマに基づき、自分のアイデアを3つずつメモに書く。これを何度も繰り返す。

メモの内容を精査して、カテゴリーに分類。その後、重要度に応じてカテゴリーの優先順位をつけていく。

 ワークショップでは、20名の新任教員が4つのグループに分かれ、それぞれに与えられたサブテーマについて、KJ法(※1)を用いてグループディスカッションすることから始まりました。教員がチューターとして参加し、各グループのリーダーを決めた後、サブテーマに関する各々のアイデアをメモに書き、共通した意見をカテゴリーに分類。カテゴリー別に内容をディスカッションし、発表に向けて内容をまとめていきます。グループ作業の制限時間50分には発表用のOHPシートの作成時間も含まれていたこともあり、最初から積極的な意見交換が行われました。
 Aグループのサブテーマは「大人数教育での留意点」。100名の授業を想定した場合の視覚・聴覚・話し方の注意点とその効果についての意見が数多く出されたほか、学生が能動的に授業に参加するために、スライドから板書への切り替えや配布資料への配慮、グループワークの時間を設ける、小テストの実施など、様々なアイデアについて検討しました。
 「少人数教育での留意点」がテーマのBグループは、少人数教育のメリット・デメリットを考えることからスタート。少人数だとディスカッションがしやすく、学生の個性や反応が掴みやすく、理解度に応じた対応がしやすい反面、学生にとっては個々の負担が大きく、強い意見に引っ張られ意見調整が難しくもあります。そこで、学生の主体的な学びにつながるよう支援するために、教員がどう関わるべきかについての話し合いが行われていました。
 Cグループは「導入教育での留意点」について考えるにあたり、導入教育とは何かについてディスカッションを行いました。その結果、導入教育で重要なことは「学生の学力や個性といった現状の把握」「学力向上に不可欠な基礎学力づくり」「一般常識を身につける」「社会性の形成」「モチベーションのアップ」という5つを柱であるとし、それぞれの意見を集約していました。
 Dグループは「パワーポイント使用での留意点」というテーマに基づき、スライドの作り方から教室の環境、配布資料の工夫、教員のパフォーマンスなどについて、話し合いを行っていました。図表や事例を効果的にちりばめる、背景や色を工夫する、学生にメモをとらせるために画面と配布資料の内容を差別化するなど、具体的な意見が出されただけでなく、パワーポイントを使って双方向の授業を行うための方法についても、活発な意見交換が行われました。
 グループ作業後に行われた発表の際も、他のグループのメンバーから「100名でグループワークをしたら、収拾がつかなくなるのでは?」「グループ別に別々な課題を与えた場合、自分の担当した内容しか身に入らないのでは?」「導入教育の目標に即した、具体的な授業のイメージとは?」「パワーポイントを使用した双方向授業を行う場合、具体的にはどんな工夫が必要か」といった、熱心で発表側の意表をつくような質問も多く出されていました。そのため予定時間をオーバーしてしまいましたが、活発な討議が行われ、参加者にとっては大変有意義な時間となったようです。

発表用のOHPシートを作成するため、発表のポイントを考えながら、意見をまとめていく。

グループリーダーによる発表。OHPシートの作り方にも個性が溢れていた。

※1 KJ法とは、無秩序で雑然とした意見やアイデアを一度カードなどに分類し、これを人間の直感力を用いて図解・文章に統合することで、意味や構造を読み取り、まとめていく方法。

第一部「大学の目標と事務機構」

9:00
オリエンテーション
9:05
松田一郎 学長 挨拶・講和
9:55
本学の管理運営機構
10:45
事務組織紹介と事務手続き
12:00 
昼食会

第二部「教育機構と教育」

12:50
各部局の教育の動向
14:05
学士課程教育の実質化
14:30
ワークショップ・オリエンテーション
14:40
グループ作業
15:40
発表
16:20
自由意見交換
16:45
懇談会
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